5月26日、中国は、格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスが約30年ぶりに同国の格付けを引き下げたことについて、不適切な手法に基づいているとして一笑に付そうとしている。写真は中国の国旗。遼寧省で4月撮影(2017年 ロイター/Damir Sagolj)

[北京/香港 26日 ロイター] - 中国は、格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスが約30年ぶりに同国の格付けを引き下げたことについて、不適切な手法に基づいているとして一笑に付そうとしている。

 しかしこのような反応は、国内の株式・債券市場に海外マネーを呼び込もうとするなかで、自国がいかに見られているかについて中国が敏感になっていることを如実に物語っている。

 格下げにより、中国の債務問題において新たな事実が発覚したわけではない。しかし、これにより同国の経済見通しに効果的に異議を唱え、大々的に宣伝された改革の効果に疑問を呈し、外国人投資家の懸念が高まったと専門家は指摘する。

 ムーディーズが24日に中国格下げを発表してから数時間後、中国財政省が引き下げは不適切な手法に基づいており、中国経済の問題を誇張する一方、改革の取り組みを過小評価しているとの声明を出すまで、中国国営メディアは、格下げについて報じることはなかった。

 ムーディーズによる中国国債の格下げは約30年ぶり。これまでの「AA3」から「A1」へ1段階引き下げた。ムーディーズ当局者は26日、中国が膨れ上がる債務を抑制しない限り、今後一段の引き下げもあり得ると語った。

 来月見直される米MSCI新興国株指数における中国株の採用を目指し、外国人投資家に向け今年一段の債券市場開放を計画する中国に対して、海外の評価と透明性を求める声は増すばかりだ。