ボクシング村田判定負けに学ぶ、社内の決定権を味方にする術今回はボクシングの試合を例に、決定権者に味方をしてもらえるコミュニケーションについて考えます(写真はイメージです)

ボクシングにおける拳の交換は
ビジネスのコミュニケーションに等しい

 みなさんこんにちは、澤です。

 突然ですが、皆さんはボクシングを見ますか?

 私は空手の黒帯で指導員もやっているのもあって、格闘技が全般的に大好きです。そんな私が、大変光栄なことに第35代WBC世界ライトフライ級の木村悠さんと一緒にボクシングを観戦する機会に恵まれました。

 それも、ロンドン五輪ミドル級金メダリスト・村田諒太選手の世界王座挑戦の試合です。大興奮で試合会場に赴き、非常に素晴らしい試合を観ることができました。この試合は、非常に話題になっていて、テレビで観戦した方も多かったのではないかと思います。

 結果は、もうすでに広く報道されている通り村田選手の判定負け。その判定に関しては様々な情報が飛び交い、ちょっとした騒動に発展しました。

 あの判定はおかしい、ジャッジの採点基準に納得がいかない、もしかしたら賄賂でも渡されていたんじゃないか…など、多くの意見や憶測がネット上をにぎわせました。

 私も試合会場で判定を聞いたときには「え~~?!」っと思いました。圧倒的に強かったのは村田選手に見えましたし、明らかに試合後のダメージは相手の選手の方が大きかったようでした。相手のパンチはほぼ完ぺきにガードしていましたし、有効打と言えるパンチは村田選手の方が多いように思えました。

 でも、判定は1-2で相手の勝ち。これはいったいどういうことだろうか…と考え、そして試合後に木村さんに話を聴くうちに、これはまさにビジネスコミュニケーションと同じことではないか、と気づきました。

 一緒に観戦していた木村さんは商社に勤務しながら世界チャンピオンになった「サラリーマンボクサー」としても有名で、ビジネス的な観点で村田戦を分析してくださいました。

 そのあたりも紹介していきたいと思います。