[31日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が発表した5月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は、前年同月比1.4%上昇と、予想以上に鈍化した。昨年12月以来の低い伸びとなる。

4月は1.9%上昇。市場予想は1.5%上昇だった。

変動の激しいエネルギーと未加工食品を除くインフレ率は1.0%。前月の1.2%から鈍化し、市場予想と一致した。

5月のエネルギー価格は前年比4.6%上昇。前月は7.6%上昇だった。未加工食品は1.6%上昇、前月は2.2%上昇だった。

欧州中央銀行(ECB)は、中期的なインフレ目標を2%をやや下回る水準に設定。景気刺激とインフレ率押し上げのため、月間600億ユーロの債券購入を続けている。

ロイターは30日、ECBが次回6月8日の会合で景気認識を上方修正し、必要なら緩和バイアスの一部解除を協議するとの関係者の発言を報じた。

キャピタル・エコノミクスの欧州担当エコノミスト、ジャック・アレン氏は、5月のインフレ率の伸び鈍化でECBがガイダンス変更をやめることはないとの見方を示した。

またINGのエコノミスト、バート・コリジン氏は顧客向けノートで、4月の伸びがイースター時期の後ずれで押し上げられていたことから、5月の鈍化は現実に戻ったものと指摘。ただ、ECBは引き続き成長拡大と弱い物価上昇圧力で難しい状況に直面するとコメントした。

EU統計局が同時に発表した4月のユーロ圏失業率は、9.3%だった。これは8年ぶりの低水準。

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