神よ。
汝は、私が年老いていることを、そしていつの日か本当の年寄りになることを、私よりもよくご存知だ。
いかなる機会にも、ひとこと口出しせねばと考える、私の致命的な癖を遠ざけたまえ。
他人の煩いごとを、ことごとく正したくなる性癖から、私を解放したまえ。
思慮深く、しかし気分屋でなく、役立つが、専横でない人間たらんことを。
広大な知恵を蓄えながら、残念なことに、それを少しも使うことがなかった。

神よ。
私は最期には、ほんの一握りの友人だけが欲しい。
終わらぬディテールの独唱から、心を解き放たせたまえ。
そして要点に着地する翼を与えたまえ。
疼きや痛みが漏れる口をふさぎたまえ。
それらは増すばかりで、歳を重ねるにつれ、口にすることが甘美になるばかりだ。
代わりに、他人の痛みに耳を傾ける優美さを与えたまえ。
がまん強く、それに耐える力を与えたまえ。
時には自分が間違っていると悟る、輝かしい教訓を与えたまえ。
適度に素敵な人間であらんことを。
聖人になろうとは思わないが、他人が楽しめるような聖なる性質を与えたまえ。
人生からできるだけ長く楽しみを抽出し続けられるよう、助けたまえ。
私の人生の周りには、おかしなことがたくさんある。
みなとそれを分け合いたいのだ。