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山崎元のマネー経済の歩き方

フェイスブックを使った運用サービス

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第185回】 2011年7月11日
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 以前、このコラムでブログを使った運用サービスの可能性について書いた。模擬ポートフォリオをブログで公開し、管理者と読者がやりとりしつつ、読者が自分の資金でこのポートフォリオを適宜まねする構想だった。これは現在も今後も可能だ。特に、ETFや投資信託などを使ったポートフォリオであれば、二重の手数料がかかるファンド・オブ・ファンズ形式のバランスファンドなどを商品化するよりも、はるかに良心的で投資家思いのサービスになる。

 たとえば、インデックス投資家のブログとして有名な「梅屋敷商店街のランダムウォーカー」(管理者・水瀬ケンイチ氏)などは、この構想を半ば実現している。

 ただ、今のところ投資家が本当に参考にできるレベルの充実した運用サービスが、ほうぼうのブログで実現しているとは聞かない。

 それは、なんといっても、ブログの管理者の負担が重いからだろう。必要な情報資源を集めて、判断を行い、ブログを更新するには、手間と費用がかかる。また、広く世間に自分の判断の結果を晒すことは精神的に負担だし、不特定多数かつ匿名の相手とのやりとりもブログ管理者にとってのストレスにつながる。負担の重さを考えると、無償でやるのは割に合わない。

 さて、筆者はまだ十分に詳しくないのだが、実名のコミュニケーションで、商業利用が許されているフェイスブック上でなら、運用情報提供者の各種の負担を軽減するとともに、情報のやりとりに適切な経済的な対価を得ることが可能になるのではないだろうか。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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12社を渡り歩いた資産運用の現場に一貫して携わってきた視点から、「資産運用」の方法をどう考えるべきか懇切丁寧に説く。投資家にもわかりやすい投資の考え方を伝授。

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