[ワシントン 2日 ロイター] - ロシアとトランプ陣営の癒着疑惑捜査を監督するモラー特別検察官が、フリン前大統領補佐官(国土安全保障担当)のトルコとの関係を巡る大陪審の捜査についても、指揮権を握る方向で捜査を拡大していることが、関係筋の話で分かった。

これにより、フリン氏らトランプ陣営とロシア政府との不透明な関係を巡る捜査に加え、フリン氏が昨年、トルコ人実業家から資金提供を受けて行ったロビイストとしての仕事についてもモラー氏が捜査を担当することになる。

ロイターが確認した召喚状によると、バージニア州の連邦検事は、大陪審の犯罪捜査の一環として、フリン氏とトルコ人実業家エキム・アルプテキン氏との取引について調べている。

オランダに拠点を置くアルプテキン氏の会社イノボBVは昨年9━11月、在米イスラム教指導者ギュレン師に関するドキュメンタリー制作や分析を行うため、フリン氏のコンサルタント会社フリン・インテル・グループに対し53万ドルを支払った。ギュレン師は昨年7月に起こったトルコのクーデター未遂事件で、エルドアン大統領が首謀者だと主張し、米国に送還を求めている人物だ。ギュレン師は関与を否定している。

エルドアン大統領に近いアルプテキン氏はロイターに対し、ギュレン師がいかにトルコと米国との関係を損おうとしているのか、フリン氏に分析を依頼したと述べている。

関係筋によると、バージニア州の大陪審は今回の件で、フリン氏の会社関係者に召喚状を送付した。ロイターが確認したところ、召喚状はフリン氏とフリン・インテル・グループ、アルプテキン氏、イノボに関する銀行口座や資料、通信記録の提出を求めている。

フリン氏とイノボの取引は、フリン氏が政治系ニュースサイト、イレクション・デーで、ギュレン師は「過激なイスラム教主義者」であり、トルコへ送還されるべきと発言したことで、捜査の対象に浮上した。

モラー氏がバージニア州大陪審の捜査も自身の指揮下に置くことは、同氏が特別検察官として幅広い権限を持つことを浮き彫りにしている。