オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンから、CATブランドのタフネスSIMフリースマホ「S40」が登場した。先にオンキヨーはサウンド特化の「GRANBEAT」をリリースしており、サウンドの次はタフネスと、ステータスでいうと極振りの勢いである。このS40、グローバルでの販売開始は2015年で、スペック的には一昔前のものだが、ゴリゴリと3Dが動くゲームをしない限りは普通に使えるため、アウトドアやタフな現場へ行く人は要チェックの端末だ。なお、今年のMobile World Congressでは最新モデルの「S60」が展示されている。

S40
CAT S40

デザインが無骨! とにかく頑丈!

 S40は4.7型(540×960ドット)IPS液晶を採用している。写真からも分かるように「MIL-STD-810G」に準拠した落下試験(高さ1.8mからコンクリートに落下する)をクリアする耐衝撃性能がある関係上、サイズは74.08×144.9×12.45mmと分厚く、手に持った感じは5型サイズのスマホに近い。ディスプレーにはGorilla Galass 4を採用、IP68準拠、手袋装着時、または濡れた手での操作対応、マイナス25~55度までの環境に対応という基本仕様からもアウトドアに適していることがわかるだろう。

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ホームボタンなどはハードウェアスイッチを採用
S40
背面には大きく「CAT」の文字。また持ちやすいように表面処理もなされており、手袋をした状態でもしっかりてる
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本体左側面。黄色いスイッチは「Programmable Key」で任意のアプリを割り当てられる。あとビスに目がいく
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本体左側面。SIMカード/microSDカードスロット、電源/スリープボタン、ボリュームボタンがある
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SIMカード/microSDカードスロットカバーを動かしたところ
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本体上部にはヘッドフォン端子がある。カバー付きとなっているが、ベルトはやや短い
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スイッチの押し心地は良好
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microUSB端子のカバーベルトは長め

スペックは最新モデルと比べるべからず!

 SoCはSnapdragon 210(1.1GHz、クアッドコア)、メモリー2GB、内蔵ストレージは16GB、microSDXC(最大64GB)対応、バッテリー容量3000mAhとなっており、2017年6月現在から見ると懐かしいスペックである。LINEやメール、通話程度ならばいいが、ゲームはもちろん、メモリーを使うTwitterやFacebookはやや厳しい。そのため、用途を通話とカンタンな連絡・メモくらいにまで割り切る必要があるだろう。また対応バンドについてはスペック表の通りで、この点もSoCの関係上、対応幅は狭い。

 OSはAndroid 5.1で目立ったカスタマイズは見受けられない。独自機能としては、Programmable Key、Waterproof、Glove Modeくらいだ。Programmable Keyは、左側面にあるキーに起動させるアプリを登録するもので、1種類登録可能となっている。Waterproofはディスプレーに水滴が付着していたり、濡れた手でも操作しやすくするための機能、Glove Modeは手袋を装備している状態で操作するための機能だ。

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ホーム画面
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ステータスパネル展開時
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設定画面
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ディスプレーの設定項目にWaterproof、Glove Modeの設定がある
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Programmable Keyの設定画面

 とはいえ、堅牢性もスペックのひとつである。コンクリートだと今後の貸出に影響があると困るので、今回は絨毯に落とした場合の動きを見てみた。傾向として四隅から落ちることが多く、ディスプレー直撃の回避率を上昇させているようだ。そうした重心設計を見ると、上部と下部に対して、とくに堅牢性を上昇させる処理が施されていることにも納得がいく(↓動画は高さ90cmあたりから落としてみたところ)。

 濡れた手での操作もチェックした。Waterproofをオンにしてのテストは下の動画のとおりで、たまに反応が鈍いこともあるが、水滴が多く付着した状態でもフツーに操作できたため、アウトドア時に操作しにくいといったことはないだろう(↓動画はディスプレーに水滴を付着させた状態での操作を録画したもの)。

カメラはメモ代わりと割り切るか……

 アウトカメラは800万画素、インカメラは200万画素。海外で販売が開始された時期を考えると、イメージセンサーの世代も古いもので、現行端末のような描写はほとんど期待できない。ただメモ用写真としては室内であれば十分機能する。

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LEDライトは懐中電灯用として用意されているようなものだ
S40
晴天の場合は、十分キレイに描写される
S40
撮影モードも用意されているが、劇的な効果は低く、AUTOのままでいい
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ISOは100~1600。暗所には強くない
S40
HDRを使用してみたものの、ちょっと違和感がある
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照明を落とした室内でのテスト。隣部屋の照明はオンで気持ち差し込み光がある状態だが、写真のとおりである

TORQUEじゃないタフネススマホを使ってみたいなら

 頑丈さが武器のS40。スペックとカメラ性能は今となっては厳しいものであり、なんでも1台で済ませられる端末とはいえない。ラグドなビジュアルが気に入って購入を検討する場合は、ある程度の割り切りがどうしても必要だ。まずは自分の手持ち端末とSIMの契約状況を再確認し、組み込めるようであれば検討しよう。

 もちろん、アウトドアが趣味、工事現場で仕事をするというのであれば、タフネスなS40は選択肢として有力である。店頭で見かけたらハンズオンして京セラの「TORQUE」との違いをチェックしてほしい。筐体の作りの良さは手に持つと問答無用で伝わってくるほど、気合いが入っている。