[シドニー 5日 ロイター] - ティラーソン米国務長官は5日、核とミサイルの開発を進める北朝鮮を巡り、中国が対応を強めるべきだとの見解を示した。トランプ政権としてアジア太平洋地域に関与して行く姿勢もあらためて表明した。

ビショップ豪外相との会談後にシドニーで記者団に述べた。

ティラーソン長官は「中国と域内のパートナー諸国は、この安全保障情勢の解決に向けた取り組みを強化すべきだ」と指摘。現在の状況は域内だけでなく世界全体に脅威をもたらすとの見方を示した。

長官は生産的な関係を望むとした上で、南シナ海の島の軍事化や北朝鮮問題で「中国が経済力に物を言わせようとすることは容認できない」と述べた。

これに対し中国外務省の華春瑩報道官は「南シナ海の平和と安定の維持に向けた域内諸国の努力を関係国が完全に尊重し、支持すると同時に、建設的な役割を果たすことを望む」との立場を示した。

ティラーソン長官はマティス国防長官とともに、トランプ大統領の就任後初めてオーストラリアを訪問している。

ティラーソン氏は今回の訪問について、南シナ海の安全保障や同海域での航行の自由の重要性に対する米国のコミットメントを示すものだとし、「われわれがこの地域を訪問し、関係国と対話するのはそのためだ」と述べた。

記者団に対し「世界の重要な同盟国やパートナーとの間に距離を置くことが米政権の姿勢や意図ではないということが、この訪問によって示されることを望む」と語り、言葉ではなく行動でトランプ政権を評価するよう求めた。

また、米国が地球温暖化防止の枠組み「パリ協定」からの離脱を決めたことについては、協定が米国の国民にとって利益にならないというのがトランプ大統領の「判断」だと述べ、一定の距離を置く発言となった。

*内容を追加しました。