派遣社員から正社員も

 ライフスタイルの変化に合わせて、雇用形態を変えることもできます。
 パート社員として勤務していた女性が、子育てがひと段落したあとで、嘱託契約社員へ切り替えるケースもめずらしくありません。

 前に紹介した野中美由紀は、銀行でSEとして働くも、出産を機に退職。その後、日本レーザーでパート採用しました。

 当初は1日4時間勤務でしたが、子どもの手がかからなくなったため、1日8時間の嘱託雇用契約に変わっています。

 TOEICを500点取れれば正社員になれますが、これは本人の選択です。
 しかし、役職は総務課長・社長秘書です。
 また、経理課長の長野麻由美は、派遣社員から正社員になっています。

「勤務時間や休暇の融通がきく」という理由で派遣社員を9年間続けていましたが、10年目を境に正社員・課長格に雇用変更しています。

 子育てを理由に一度離職すると、再就職するにしても、時間的な制約で、正社員での復職が難しい場合があります。

 しかし、パート社員で入社して、その後、契約社員や正社員へ移行する道をつくっておけば、ライフスタイルに合わせたキャリア形成が可能になるのです。