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人を動かす 説得コミュニケーションの原則
【第10回】 2009年12月28日
著者・コラム紹介バックナンバー
福田 健 [C.N.S(株)話し方研究所会長]

しゃべりすぎると失敗する?
説得に成功する人は「聞き方」が違う!

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しゃべりすぎて失敗する人

 支配欲の強い人間がいる。

 人を支配し、服従させたいとの思いが強い人間である。このタイプに「よくしゃべる」の条件が加わると、絶えず「こうしなさい」「ああしなさい」と指図し、口出しする。

 おとなしいタイプは、仕方なく表面上従う。気の強い相手は抵抗し、しばしば口論を引き起こす。ともに、説得に失敗した結果である。

 第1に、説得と支配は別のことである。支配しないで人を動かすのが、説得コミュニケーションの特徴である。

 第2に、よくしゃべるタイプは、抑制が利かなくなると、話を独占して、相手の自発意思を失わせてしまう。

 しゃべること自体がいけないのではない。自分1人でしゃべり、しゃべりすぎてしまうのが問題なのだ。

 多弁でよく口がまわるほうが一見、説得に向いていると思われがちだが、そうではない。

 なぜなら、

・話をひとり占めする
 相手は欲求不満で、いらいら状態。
 「勝手にしゃべっていれば。わたしは知らないからね」
 非協力的態度になって、そっぽを向く。

・余分なことまでしゃべって墓穴を掘る
 口が滑って、言わなくてもいいことまで言ってしまう。
 「本当はキミじゃ心配なんだけど、他にだれもいないだろう。だから、キミ、やってくれないか」

 相手の気持ちを考えれば、
 「キミがいて助かった。ぜひ、キミに頼みたい」
 もっとも、前巨人軍長嶋監督も、先発投手に、
 「キミ、1回もてばいいからね」
と言ったとか、言わないとか。

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福田 健 [C.N.S(株)話し方研究所会長]

1983年株式会社話し研究所を設立。2004年に会長に就任。「コミュニケーション」を軸にした講座、講演を企業、官公庁を中心に行い、話し方研究所でもセミナーを開催。主な著書に、『人を動かす会話術』『上手な「聞き方・話し方」の技術』などがある。


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