6月5日、米アップルは世界開発者会議(WWDC)で、「アップルTV」でアマゾン・ドットコムが提供するアマゾン・プライム・ビデオのコンテンツを視聴できるようにすると発表した。写真はWWDCでスピーチするアップルのティム・クックCEO(2017年 ロイター/Stephen Lam)

[サンフランシスコ 5日 ロイター] - 米アップルは5日の世界開発者会議(WWDC)で、「アップルTV」でアマゾン・ドットコムが提供するアマゾン・プライム・ビデオのコンテンツを視聴できるようにすると発表した。今回の提携からは、シリコンバレーの巨人たちが消費者の取り込みを巡り厳しい競争を繰り広げている様子が読み取れる。

 アップルTVでアマゾン・プライム・ビデオのコンテンツが視聴可能になるというのは明らかに理に適っている。

 アップルは視聴用機器を売るために、優れたコンテンツが欠かせない。一方のアマゾンは番組を配信する媒体を必要としている。視聴者は番組を見るためにプライムの会員となり、商品の販売も増えるだろう。視聴者からすれば、どんな機器であろうとも好きな番組が見られればよい。

 5日の発表は、少なくとも2015年までさかのぼる交渉の結果だ。アマゾンはこの年、サイトでのアップルTVの販売を打ち切った。アマゾンはこうした扱いについて、自社が販売する機器でプライム・ビデオを視聴しようとしている消費者の混乱を避けるためだと説明していた。だが、むしろプライム・ビデオをアップル製の機器に乗せるための交渉戦術だとの見方や、アマゾンのファイヤーTVの購買意欲を刺激するための策だとの声も聞かれた。