真実は知らないままでいい
そのほうがいいのさ

 このように、良い本はつい人に薦めたくなりますが、最も薦めたくなる作品のひとつでもある『最後の授業』(武田ランダムハウスジャパン)の編集担当がダイヤモンド社の辛口仕分け人T盤だという事実を知ったときの衝撃といったら……内容と担当者とのギャップに驚愕です。

 思わず電車で泣いてしまったくらい感動的な作品ですが、この話をT盤にしたら「ムラタ君の人生は私が変えたようなものだね」と勝ち誇られたので、直接感動を伝えることは二度とないと思います(笑)。

 非常に素敵な作品なので、是非手に取ってみてください。思わず人に薦めたくなる1冊になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 新人編集者が他社の名著をとにかく宣伝する。今回の日記では、そんなコンテンツを許してくれるダイヤモンド社の懐の深さを感じていただければ幸いです。

僕を変えた本、その光と影。ムラタ 近影。熱心にレモンを絞る。

 

(本連載は毎週水曜日に更新いたします。そろそろオチを某仕分け人さんにお願いするのも限界かと…。早く企画の話ができるといいね。今回は、先週ムラタくんがリツイートしていた、アインシュタインの名言でお別れです。意図してのことかどうか、なんとなく現状に当てはまっているようなミラクル。
「あなたの祖母に説明できない限り、本当に理解したとは言えない」