[ニューヨーク 8日 ロイター] - 8日のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇。コミー米連邦捜査局(FBI)前長官の議会証言に市場が驚くような内容が見当たらず、安心感が広がった。ユーロは、欧州中央銀行(ECB)の物価見通し引き下げを受けて値下がりした。

終盤のユーロ/ドル<EUR=>は0.38%安の1.1212ドルで、一時1.12ドルを割り込んだ。ドル/円<JPY=>は直近が0.18%高の109.99円、主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.25%高の96.99だった。

コミー氏は、自身を解任したトランプ大統領を批判したものの、米大統領選へのロシアの干渉疑惑を巡る捜査に司法妨害があったかどうかの判断は保留した。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略グローバル責任者マーク・チャンドラー氏は「(証言内容に関して)前日に知り得なかった情報は何もない。わたしにとって、反応すべき要素はゼロだった」と話した。

一方ユーロは下落。ECBが物価上昇率見通しを引き下げたほか、将来のテーパリング(資産買い入れの段階的縮小)の議論はしなかったと明らかにしたことが響いた。

オアンダのチーフ通貨ストラテジスト、ディーン・ポップウェル氏は、ECBが示した今後の物価上昇率の軌道は市場の想定をやや下回り、ユーロを圧迫したと指摘した。

ポンドは、英総選挙の結果をにらみながら不安定な値動き。朝方に2週間ぶり高値の1.2977ドルまで買われたものの、終盤は0.13%安の1.2942ドルとなった。向こう24時間の予想変動率も1年ぶりの高水準に達した。

ドル/円 NY終値 109.97/110.04

始値 110.09

高値 110.38

安値 109.86

ユーロ/ドル NY終値 1.1212/1.1216

始値 1.1235

高値 1.1263

安値 1.1196

(表はロイターデータに基づいています)