国が対策に乗り出すも
現場には根強い不信感

 今度は保育情報サイト「ほいくらいふ」を展開する株式会社ウェルクスが保育士・幼稚園教諭206名を対象に行った調査。

「以下の対策として保育士不足に最も効果があると思うのはどれですか?」という問いに、75%は「保育士の待遇改善」と答えた。「国の取り組みとして、保育士不足解消に最も効果があると思うのはどれですか?」という質問に対しても、最も多いのは、「継続年数・経験年数に応じた処遇改善」だ。

 しかし、注目すべきは「どれも効果はないと思う」という回答が2位になっている点だろう。待遇を改善してほしいと思っていても、国の施策に対する不信感をありありと感じる。

出典:株式会社ウェルクス 拡大画像表示

「今年度より、保育士の処遇改善として月額2%(約6000円)が給与に上乗せされますが、この改善で保育士不足の解消になると思いますか?」という質問にも、96%が「思わない」とバッサリ。

 確かに、マクロミルの調査では6000円どころか、8万9706円のギャップがあるもんなあ……。

 久々に再会した友人はこんなことを言っていた。

「うちみたいに余裕がある家からはもっと保育料取ればいいのに。なんなら直接先生に払いたいくらいだよ」

 友人は共働きで、2人目が生まれたばかり。1人目は保育園に通っているが、2人目がどうなるかは、当然まだわからない。

「だって、預かってもらえなくて、働けなきゃ、収入ゼロなんだからさ。もっと保育料を払ってでも働きたいって人はいっぱいいるだろうけど、国の対策見ても、そういう声に気づいてないんじゃないかと思うよ」

 急激にクローズアップされるようになった待機児童や保育士不足の問題。はたして、円満解決の道は見つかるのだろうか。

(ライター 唐仁原俊博)