[東京 9日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の110円前半だった。午前は株高や米10年債利回りの持ち直しなどを見ながらじり高となったが、午後は利益確定や調整のドル売りに押された。

ドルは正午過ぎに110.36円まで上昇し、午前の高値をわずかに上回ったが、その後は伸び悩み、じりじり値を下げた。日経平均の上げ幅縮小や、英総選挙で与党・保守党が過半数割れ確実との報道などが嫌気された。市場では「この過半数割れでがんがん円売りを進めていく意味はない」(外為アナリスト)との声が出ていた。

選挙結果について、メイ首相の責任を指摘する声が上がっている。保守党のサブリー議員は9日、BBCに「首相は大変に難しいところにいる」と述べ、その上で、首相は「ひどい」選挙戦を率いたことに責任を負うだろうと語った。[nL3N1J6290]

市場では、欧州時間の英ポンドの動向に関心が寄せられている。「欧州時間にポンドの下げがきつくなるとまた円高が進む可能性がある」(前出の外為アナリスト)との見方もあった。

<午前は英ポンドが急落>

午前は8日の重要イベントの消化が進んだ。

ドル/円は朝方、英総選挙投票終了後の出口調査で、保守党の獲得議席が過半数には届かない見込みと伝わったことで売られ、一時109.72円まで下押しした。

その後、コミー前米連邦捜査局(FBI)長官の議会証言を無難に通過したことを踏まえて過度なリスク警戒が修正され、正午にかけてじり高となった。「事前に過度な警戒から売られすぎていた面があり、買い戻す動きが出ているようだ」(国内金融機関)との声が出ていた。109円台後半では国内実需筋のドル買い興味も観測された。

朝方、英ポンド/ドルは1.29ドル半ばで推移していたが、英総選挙への思惑から急落。午前の取引で一時1.2693ドルまで下落した。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 110.21/23 1.1202/06 123.47/51

午前9時現在 109.87/89 1.1187/91 122.92/96

NY午後5時 109.97/04 1.1212/16 123.53/57

(為替マーケットチーム)