[ニューヨーク 9日 ロイター] - 9日の米国株式市場は主要株価3指数が軒並み日中最高値を更新する場面があったものの、ハイテク株が売り込まれる中、ナスダック総合は下落して取引を終えた。

ハイテク株<.SPLRCT>は2.7%下落。半面、金融株<.SPSY>とエネルギー株<.SPNY>は堅調に推移し、それぞれ1.9%、2.5%上昇した。

テミス・トレーディングの販売・取引マネジング・ディレクター、マーク・ケプナー氏は「ローテーションの動きが出た。資金はハイテクセクターから他のセクターにシフトした」と指摘した。

アップル<AAPL.O>は3.9%安。年内投入予定の新型「iPhone(アイフォーン)」に搭載されるモデム半導体のダウンロード速度が、競合他社の高額スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)に劣るとのブルームバーグの報道が重しとなった。

フェイスブック<FB.O>とアルファベット<GOOGL.O>も3%超安、マイクロソフト<MSFT.O>は2.3%安で終了。

エヌビディア<NVDA.O>は6.5%安。株価が130ドルに下落するとの空売りを専門とする米投資情報会社シトロン・リサーチの見通しを嫌気した。

ソフトウェア会社クラウデラ<CLDR.N>も決算発表後売られ、15.6%急落した。

前出のケプナー氏は、シトロンのエヌビディアに関する見通しやゴールドマンが示したハイテク株を巡る慎重な見方を受けてハイテクセクターの「風船から幾分空気が抜けた」と指摘した。

今週は英総選挙やコミー米連邦捜査局(FBI)前長官の証言など、欧米発の政治イベントが相次いだが、市場の関心は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)にシフトしている。

プルーデンシャル・インターナショナル・インベストメンツ・アドバイザーズのマネジング・ディレクター、ジョン・プラビーン氏は「市場では利上げが見込まれているが、緩和解除は極めて緩やかなペースとなるだろう」と述べた。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は1.68対1。ナスダックも1.03対1で上げ銘柄が下げ銘柄を上回った。米取引所の合算出来高は約87億株で、直近20営業日の平均である67億株を上回った。

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