[12日 ロイター] - <為替> ドルがポンドを除く主要通貨に対して下落。カナダドルは、7年ぶりの利上げが実施される可能性が浮上したため急伸した。

終盤のドル/円<JPY=>は0.5%安、ユーロ/ドル<EUR=>は0.1%高の1.1205ドル、ドル/カナダドル<CAD=>は1%安だった。

ポンド/ドル<GBP=>は直近が0.7%安の1.2650ドルと続落。先週の英総選挙で与党・保守党が過半数を割り込み、政治の先行き不透明感が広がった影響が尾を引いている。

カナダ銀行(中央銀行)のウィルキンス上級副総裁が、中銀は緩和規模の縮小を検討していると発言。これがカナダドルを押し上げ、主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.1%安となった。

ただ、ドルの値下がりは限定的だった。米連邦準備理事会(FRB)が13─14日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに動くとの見方が市場で支配的だからだ。CMEグループのフェドウオッチによると、FRBが14日に利上げする確率をフェデラルファンド(FF)先物は約96%と見込んでいる。

<債券> 国債利回りが上昇した。3年債入札は旺盛な需要を集めたが、その後実施された10年債入札は低調な結果に終わり、利回りの押し上げ要因となった。ただ13日から始まる米FOMCを控え、政策見通しを巡る不透明感から利回りの上昇幅は限られた。

終盤の取引で、米10年債<US10YT=RR>は3/32安。利回りは前週末の2.199%から2.211%に上昇。

米30年債<US30YT=RR>利回りは2.866%。前週末は2.853%だった。米財務省は13日、120億ドルの30年債入札を実施する。

米3年債<US3YT=RR>は1/32安。利回りは前週末の1.478%から1.489%に上昇した。

市場の注目は何と言ってもFOMC。今回の会合で利上げは確実視されており、今後の利上げペースとバランスシート縮小計画に関し、FRBがどのような手掛かりを示すかが焦点となっている。

<株式> 主要株価指数が下落して取引を終えた。年初来で大きく上昇していたハイテク株に売りが広がる中、アップル<AAPL.O>が前週末に続いて下落して相場全体の下げを主導した。

みずほセキュリティーズはアップル株について、今年はアウトパフォームしてきた上、「予定されている製品サイクルは現在の水準に完全に織り込まれた」と指摘。投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。アップルはこの日、2.4%下落したが、年初来では約26%上昇している。

前週末の9日に2.7%下落していたS&P情報技術株指数は12日にも0.8%下げた。2営業日合計では、この1年近くで最大の下げとなった。

ゼネラル・エレクトリック(GE)<GE.N>は3.6%高。同社はジェフ・イメルト最高経営責任者(CEO)が退任し、後任のCEOにGEヘルスケアの責任者であるジョン・フラネリー氏が就任すると発表した。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル高に伴う割高感や利益確定の売りなどに押され、4営業日続落した。中心限月8月物の清算値は前週末比2.50ドル(0.20%)安の1オンス=1268.90ドルとなった。

この日は売り買いのきっかけとなる新規の手掛かり材料が不足する中、早朝までは前週末清算値付近の水準で推移していた。しかし、その後は外国為替市場でドルが対ユーロで買い戻されると、ドル建てで取引される金相場は割高感からマイナス圏に転落。また、利益確定の売りが出たことも相場を下押しする要因となった。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、サウジアラビアによる輸出制限に向けた動きなどを好感し、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月7月物の清算値は前週末比0.25ドル(0.55%)高の1バレル=46.08ドル。8月物は0.25ドル高の46.32ドルとなった。

ロイター通信が関係筋の話として報じたことろによると、国営石油会社サウジアラムコは、インド、中国、韓国などアジア諸国の複数の買い手に対する7月の輸出量を制限する方針だ。また、7月の米国向け供給量は約35%、欧州向け供給量は約11%削減されるとの見通しも出ているという。この報道をきっかけに、相場は早朝に上げ幅を拡大。午前には一時46.71ドルまで上昇した。

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