[東京 14日 ロイター] - 石破茂衆院議員(前地方創生担当相)は14日、日本外国特派員協会で会見し、国会での野党との論戦に関連して安倍晋三首相と政府に「国民の理解を求める努力をさらにしてほしい」と注文した。

安倍晋三首相に何かアドバイスはあるか、との質問に石破氏は、国会の論戦において「私は野党を論破すればいいとは思わない。その後ろに国民がいる。安倍首相に限らず、政府にいる者は、全力を尽くして国民の理解を得るよう努めなければならない」と述べた。その例として、安全保障政策と国家戦略特区を挙げた。

憲法改正については、戦争を体験した世代が少なくなっていくため「早ければ早いほどいい」との持論を繰り返した。一方、安倍首相が2020年を新しい憲法が施行される年にしたいと表明したことには、「オリンピックはビッグイベントだが、その時までに、というところに論理的な整合性を感じない」と述べ、早い方がいいということは議論が粗略であっていいことを意味しない、とつけ加えた。

憲法改正より国民の生活に直接かかわる重要な問題があるのではないか、との質問には、地方創生相の経験から、今後の急激な人口減少など、国の「サスティナビリティー」が最優先の政策課題だと指摘、「自民党内で、そちらを優先すべきとの議論が出るのは当然」とした。

自民党総裁選に出て安倍首相の後継を目指すかとの質問には「自分がふさわしいと納得しなければ出てはいけない」としながら、「(首相と)違う考えを持っているなら、私であれ誰であれ出るべきだ」と意欲をにじませた。

会見は、この日の衆院本会議が中止となったため、石破氏の申し出により当初の予定時間を延長して行われた。

(宮崎亜巳)