為末 なるほど、それで見やすいのですね。出張中はWebをチェックしたり、動画を見たりもしていました。いま陸上男子100mで日本人初の9秒台が出そうなので、各地の陸上競技場からSNS経由で、僕宛てに動画が送られてくるんです。動画も含めて画面がすごくきれいなので、これでゲームをやったら楽しいだろうな、とも思いました。

岡﨑 画面がきれいなのは、ピクセル(画素)数が他のPCと比べて圧倒的に高いからなんですね。お使いいただいたパフォーマンスモデルはシリーズの最上位機種ですが、ディスプレイに4Kを採用し、現段階で考えられる限りのハイスペックを詰め込んでいます。

飛行機のエコノミー席で
発見した使い方

元陸上選手
侍 代表取締役
為末大氏

1978年広島県生まれ。男子400mハードルの日本記録保持者(2017年6月現在)。スプリント種目の世界大会で、日本人として初のメダルを獲得した。2012年、25年間にわたる現役生活から引退。現在は、スポーツに関する事業を請け負う株式会社侍(2005年設立)を経営、一般社団法人アスリートソサエティの代表理事も務める。主著に『走る哲学』(扶桑社新書)、『走りながら考える』(ダイヤモンド社)など。

為末 4Kですか、なるほど……音もすごくいいですね。

岡﨑 当社のプレミアム製品には、ソフトウエアからハードウエアに至るまで、高級オーディオメーカー「Bang & Olufsen」との共同開発製品が搭載されています。「HP Spectre x360」シリーズでもBang & Olufsenのクアッドスピーカーを内蔵していますし、その音量も12~13インチのノートPCの中では最高クラスです。キーボード面の上部と底面に二つずつ、合計四つのスピーカーを搭載していることが、迫力あるサウンドを実現できる理由の一つとなっています。

「HP Spectre x360」はコンバーチブルタイプといって、画面とキーボードの角度が360度自由自在に変えられるのが特長なのですが、画面とキーボードの背面を合わせてタブレットのようにしたり、画面とキーボードを逆方向に折り返してテントのように自立させたりと、いろいろな使い方ができます。どんなモードで使っても一定の音響効果が得られるように、四つのスピーカーを搭載しているわけです。

為末 実は、このPCがいろいろなモードで使えるということは、カナダ出張中、偶然に発見しました。飛行機のエコノミー席って、狭いじゃないですか。備え付けのテーブルにノートPCを置くと、はみ出してしまうんですよね。でも、クルッとキーボードを反転させてテント状にすれば、狭い機内でも動画や映画を楽しむことができる。

コンバーチブルタイプの「HP Spectre x360」では、画面とキーボードを270度以上曲げて山型に立てるテントモード(左)も可能。

岡﨑 おっしゃる通りで、コンバーチブルタイプのPCは、利用シーンに応じてさまざまな使い方ができるのが最大の特長です。例えば、台所にタブレットを立てかけて、レシピを見ながら料理しようとすると、ちょっとスクロールしようと触れただけでタブレットがパタンと倒れてしまいますよね。でも、PCをテントモードにすれば、台所や洗面所のような狭いスペースにも置くことができる。日常生活の中でいろいろな使い方ができるんですね。

為末 たしかに、このPCを使ってみて、移動しながらいろいろな場面で使うことが想定されているな、と思いました。