[14日 ロイター] - <為替> 序盤は軟調だったドルが米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の発表後に持ち直した。連邦準備理事会(FRB)が政策金利を引き上げたうえ、金融引き締めを続ける方針を示したことを受け、ドルが買い戻された。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は序盤、予想より弱い内容だった米消費者物価指数(CPI)と小売売上高の発表後に昨年11月9日以来の安値に低下した。

ドル/円<JPY=>は一時、1%下落して4月以来の安値を付けたが、終盤は0.35%安の109.70円。ユーロ/ドル<EUR=>は序盤に昨年11月9日以来の高値に上昇したが、終盤は横ばい圏の1.1215ドルとなった。

豪ドル<AUD=>やニュージーランド(NZ)ドル<NZD=>、カナダドル<CAD=>などの資源国通貨は米経済指標の発表後に米ドルに対して上昇したが、その後は上げ幅を縮小した。

<債券> 国債利回りが下げ渋り。FRBはこの日までに開催したFOMCで利上げを決定し、年内にバランスシートの縮小に着手する方針を表明した。

また、FRB当局者による金利見通しでは中央値で年内あと1回の利上げが見込まれ、前回から変更はなかった。

FOMC声明でタカ派なトーンが示されたことを受け、利回りは一時の水準から上昇。2・10年債利回り格差は78.58ベーシスポイント(bp)に縮小し、昨年9月9日以来の低水準となった。

終盤の取引で指標10年債利回り<US10YT=RR>は2.138%。一時11月10日以来の低水準となる2.103%をつけていた。

30年債利回り<US30YT=RR>は2.780%。一時は11月9日以来の水準となる2.765%に低下していた。

2、3年債利回りはそれぞれ1.343%、1.476%をつけ、前日終盤から低下。両債利回りは一時8日ぶり低水準をつける場面もあった。

<株式> 前日値上がりしたハイテク株が再び軟化したことから、ナスダック総合とS&P総合500種が反落した。米FRBによる追加利上げ決定と、予想より低調だった経済指標の発表を受け、先行きの成長鈍化懸念が広がった。

金融株が上昇したため、ダウ工業株30種は小幅続伸して前日に続いて終値で最高値を更新した。

FRBはFOMC後の声明で景気拡大持続と労働市場の強さを指摘し、追加利上げに踏み切った。ただ一部の投資家はFRBのタカ派姿勢が今後米経済に及ぼす影響を不安視し、ハイテク株の売りにつながった面があった。また14日に発表された5月の米CPIは予想に反して前月比で下落し、5月米小売売上高は1年4カ月ぶりの大幅な落ち込みを記録した。

セクターごとの動きを見ると、エネルギー株の下げも目立った。米週間ガソリン在庫が予想外の高水準だったことなどを背景に原油価格が下落したためだ。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、低調な米経済指標の発表をきっかけに、ドルが対ユーロで下落したことに伴う割安感などから買われ、反発した。中心限月8月物の清算値は前日比7.30ドル(0.58%) 高の1オンス=1275.90ドルとなった。

経済指標を受けて、外国為替市場ではユーロに対してドル安が進行。ドル建てで取 引される金塊などの商品に割安感が生じたことから、金が買われた。また、安値拾いの買 いやショートカバーも相場を支えた。

ただ、午後にFOMC声明の発表やイエレンFRB議長の記者会見を控えていたため、午前中ごろから様子見ムードが強まった。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米エネルギー情報局(EIA)の在庫週報に対する失望感から売りが加速し、大幅反落した。下落は4営業日ぶり。米国産標準油種WTI7月物の清算値は前日比1.73ドル(3.72%)安の1バレル=44.73ドルと、中心限月としては昨年11月14日以来7カ月ぶりの安値を付けた。8月物は1.74ドル安の44.93ドルとなった。

ただ、相場が昼前に45ドルを割った後は、米FRBによる金融政策発表を午後に控えて様子見ムードが強まった。その後、FRBが追加利上げの決定 と保有資産の圧縮計画などについて発表したが、原油相場はほとんど反応しなかった。

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