[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は14日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、4兆5000億ドル規模のバランスシートの縮小に着手する方針を表明した。償還資金の再投資縮小を通じた緩やかなアプローチで、早ければ9月にも「政策正常化」へのプロセスを開始する可能性がある。

最近のインフレ指標が軟調な内容となり、政策引き締めに向けたプロセスは遅れる可能性があるとみられていたことから、今回の決定はある程度サプライズとなった。

FRBは米国債について、月当たりの再投資見送り額を当初60億ドルに設定。その後、月額300億ドルに達するまで、1年をかけて3カ月おきに60億ドル増やす計画。

モーゲージ担保証券(MBS)については、再投資の見送り額を40億ドルから始め、月額200億ドルに達するまで1年をかけて四半期ごとに40億ドル増やす。具体的な時期には言及しなかったが、年内の開始を目指している。

エコノミストらは、米国債の再投資見送り額上限を約50億─150億ドル、MBSについては50億─100億ドルから始め、50億─150億ドルずつ増やしていくと予想していた。

FRBのこの計画自体はハト派的と受け止められたものの、それを早急に示したことは積極的と解釈された。

TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏は「声明はタカ派色が強まったようだ。FRBは再投資縮小計画を明らかにしたことで9月のバランスシート縮小開始に扉を開いた」と指摘した。

10月と12月のFOMCも、このプロセスを開始する時期の選択肢としてみられている。

FRBの発表を受け、米国債利回りは一時の低水準から上昇した。

ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントの首席ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ヤコブセン氏は、FRBの計画について「非常に緩やかで機械的なことから長期国債やMBSの市場にとって問題にはならないだろう」との見方を示した。

FRBは「経済見通しが大幅に悪化」した場合、債券保有の縮小停止や拡大の用意があるとしている。

コロンビア・スレッドニードルのシニアポートフォリオ・マネジャー、ジーン・タヌッツォ氏は、将来の市場のボラティリティーによってFRBは対応を余儀なくされるだろうと指摘。「今は(株式市場が)過去最高値を付け、クレジットスプレッドはタイトで、ボラティリティーも低く、状況は良さそうだ。しかし、2020年まで何の問題にも直面しなければ、それは驚きだ」と語った。

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