「彼らにも『これまで長年勤めてきて今の地位がある』という根拠に基づいたプライドがあるのでタチが悪いんですね。そのプライドに固執する様が、世のおじさん像をさらにみみっちいものにしていきます」

聞く耳持たず
「嫌われるおじさん道」をまい進

 Bさんはそうしたおじさんに「やり方を少し変えてみてはどうか」とやんわり指摘したことがあるそうだ。しかし相手のおじさんは聞く耳持たず。プライドに依拠して、「嫌われるおじさん道」をまい進していく様子である。

「それと、おじさんになってみてわかったんですが、やはり下の世代、若手連中というのは少し怖いんですね。立場はもちろん、価値観も違うだろうし、何を考えているかわからないところがある。だから接するには一定の覚悟が必要なんですが、若手にあからさまにおもねったおじさんもいただけない。たとえば『KY』なんて言葉、若い人はいまどき誰も使わないじゃないですか。若手に擦り寄ろうとして失敗しているおじさんを見ると、痛々しい気分になります」

 おじさんが若手に近づこうと努力する姿はいじましい。その試み自体に罪はなく、むしろ立派なものである。しかしそれが明後日な方向で空回りしている様を見た別のおじさんが肝を冷やす、といったシーンもあるようだ。

咳やくしゃみの音がでかい
小用の時には屁をこく

 若い頃はなんともなかったことが、老化が進むにつれてしんどく感じられるようになる。おじさんになってくると生きて体を動かすことが段々と苦行の様相を呈してくるのだが、「だからこそ強く、誇り高く生きようよ!」と世のおじさんに檄を飛ばすのは43歳のCさん。彼によれば、体の欲求に正直すぎるおじさんが多いそうである。

「昔は新幹線や飛行機で靴を脱いでいるおじさんを見ると『ああ、おじさんっぽい…』と感じ、なんであんなことするのかがわからなかった。しかし自分もおじさんになってくると、足がむくんでくるのか『靴はいつだってどこだって脱ぎたい』と思うように。なんならクールビズに便乗してずっと裸足で勤務したいと思うくらい(笑)。でもおじさんになった今だからこそ、フォーマルとプライベートはしっかり分けねばならないと思うわけです」