6月13日、米財務省は、金融危機後に導入された金融規制を大幅に見直し、国際的に合意した規則の順守を先送りする計画を示した。写真は米ドル紙幣と米国旗。シンガポールで1日撮影(2017年 ロイター/Thomas White/Illustration)

[ロンドン/香港 13日 ロイター] - 米財務省は13日、金融危機後に導入された金融規制を大幅に見直し、国際的に合意した規則の順守を先送りする計画を示した。欧州連合(EU)とアジアの規制関係筋は、金融規制を巡る国際協調が揺るがされるとの懸念している。

 金融危機以降、世界の規制当局は20ヵ国・地域(G20)を通じて協調を強化してきた。

 欧州議会の経済金融問題委員会のヤコブ・フォン・ワイツゼッカー議員(ドイツ)はロイターに対し、「トランプ大統領の提案は間違った方向を目指している。欧州では金融危機の教訓を忘れないよう気を付けなければならない。この問題で米国に追随するのは大間違いだ」と述べた。

 米財務省は銀行の流動性を巡る国際合意の実施先送りや、銀行のトレーディング勘定に関する資本基準の抜本的な見直しを提案している。

 しかしEUはこの2点の施行に向け、既に法律の草案を提出している。

 欧州委員会のドムブロフスキス副委員長(金融安定担当)は記者団に対し、150ページに及ぶ米財務省の提案を詳細に調べると表明した。

 バーゼル銀行監督委員会のコメントは得られていない。