6月14日、英国のメイ首相(写真)は、欧州連合(EU)との正式な離脱交渉を前に、自ら掲げてきた強硬離脱方針を軌道修正するよう求める与党・保守党内の声に直面している。ロンドンで13日撮影(2017年 ロイター/Stefan Wermuth)

[ロンドン 14日 ロイター] - 英国のメイ首相は、欧州連合(EU)との正式な離脱交渉を前に、自ら掲げてきた強硬離脱方針を軌道修正するよう求める与党・保守党内の声に直面している。

 また、政権維持のために進める北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)との閣外協力が地域の政治不安定化をもたらすと批判されるなど、同氏への逆風がおさまらない。

 8日の総選挙で保守党が過半数割れに陥ったことから、メイ氏の党内求心力は弱まり、一部はEUの単一市場や関税同盟から離脱する計画をやめるべきだと主張するようになった。

 メイ氏はマクロン仏大統領との会談後に「英国民の目的は一致していると思う。EU離脱に賛成票が投じられたことで、政府がこれに基づいて離脱を成功させるということだ」と強調した。

 しかしどのような形でブレグジット(英のEU離脱)を実行するかについて、メイ氏に考えを改めるよう求める圧力はじわじわと高まりつつある。

 英紙タイムズは、ハモンド財務相がメイ氏にEUの関税同盟からは出ていかないように要請すると伝えた。関税同盟は相互に関税を課さないことを保証している半面、域外の相手と貿易協定を締結するのを禁じている。