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 選手への聞き取り調査をした済州ユナイテッドも驚くべき結論を導き出した。調査結果は、映像分析を通して“礼儀を欠いた浦和選手団の行動を確認”したとして、ズラタンの挑発を騒動の発端と結論づけた。最終調査結果は、暴力行為など異常行動の原因は“浦和にあり”である。

 つまりは、試合後に自分たちが暴力をふるったのは浦和が悪いからだ――、と断言したにも等しいのだ。これが、試合に敗れたチームの言い草である。世界中のメディアが済州ユナイテッドの暴行行為を批判しているというのに、そんなものはお構いなしといった感じだ。この見事なまでの開き直りと責任転嫁を是とする済州Uの姿勢に私たちはまたもや驚かされ、そして落胆させられもしたのである。

 慰安婦問題で日本と日本人にはあれほど謝れ謝れ謝れと言ってくるわりに、自分たちの暴行を謝罪する選手、コーチ、関係者が済州ユナイテッドには一人もいないのが私には不思議でならないのだ。済州Uの公式HPにも、“ファンの皆さまへ”と題したコンテンツはあるものの、内容はと言えば“浦和の不適切な行動に対して積極的に対応していく”というもので、自分たちの暴行行為を謝罪する文言は載せられていないのだそうだ。朴槿恵前大統領は“歴史を歪曲する国に未来はない”言って私たちをなじったが、ならば、愚行を認めないチームには未来があるのだろうか。

 改めて書くまでもないことだが、韓国では“親日的な言動”は“売国行為”と捉えられ、ほんのちょっとでも日本を認めるようなことを口にしただけで吊しあげられてしまうお国柄だ。だから、浦和レッドダイヤモンズを“悪者”に仕立てておかないと国民感情が許さないのである。自らの暴行行為を済州Uの選手が謝罪しないのは、しないのではなく、もしかしたら“できない”のかもしれない。

 レコードチャイナが試合後のインターネットに投稿された声を拾い上げている。

「日韓戦はたとえじゃんけんでも負けてはいけない」
「よくやった。試合に負けてもけんかには勝たないとね!」
「日本の選手は試合中も卑怯なプレーをしていた。被害者ぶることがサムライ精神なの?」

 もちろん、済州ユナイテッドを非難する声も多数あるが、同時にこんなことも書き込まれているのである。これを韓国人の国民性とは言いたくないが、日本の植民地支配に対する反発に始まる韓国人の反日感情は、相手が日本の場合に限り、彼らをより感情的に、攻撃的にもする。済州ユナイテッドが敗れた相手が浦和レッズでなく、中国やヨーロッパのチームであれば、彼らが激昂することなどなかったはずなのだ。相手が日本のチームだったから済州ユナイテッドの選手たちもキレ、クラブもメディアも浦和に非があると言い立てる。日本に対するキレ芸は、もはや“お家芸”の域に達してもいるようだ。