夫の小遣い「8万円」よりも「3万円」の方が家計はうまく回る

小遣いの平均金額は
3万7873円

 サラリーマンのお小遣いは、いったい、いくらくらいが妥当なのでしょうか。

 新生銀行の調査によれば、サラリーマンの小遣い額の平均は2016年で3万7873円でした。この金額を多いととらえるか、少ないととらえるかは、家庭状況や考え方で人それぞれ。とはいえ、その人たちの収入が大きく違うのかといえば、意外や多くの場合はさほど変わらないのが現状です。

 しかしながら、小遣いの渡し方によって、家計の状況や貯蓄の金額は大きく変わります。

 家計相談の現場では、よく「夫の小遣いはいくらくらいが妥当でしょうか」と奥さんに聞かれます。一般的には、「ご夫婦で収入の1割程度」などとお話ししています。しかし本来は、妥当な金額や割合を決める前に、その家庭での小遣いの使い方や使い道といった“意味”を決める必要があります。

 例えば、月に3万円の小遣いをもらっているAさんと、月に8万円もらっているBさんとを比較してみましょう。