6月14日、前週行われた英国の総選挙の結果や今後予想される政局の不透明感は、英経済や通貨ポンドにとって最悪のタイミングと言えるかもしれない。写真は2008年、1ポンド硬貨(2017年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 14日 ロイター] - 前週行われた英国の総選挙の結果や今後予想される政局の不透明感は、英経済や通貨ポンドにとって最悪のタイミングと言えるかもしれない。

 ロンドン時間8日午後10時まで、前倒し総選挙に踏み切ったメイ首相の決断が英ポンドの転換点になる様子は見られなかった。

 ポンドは国民投票で英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が決まった2016年6月から11月の間に20%近く下落し、海外投資家が要求する「ブレグジット・ディスカウント」もこの辺りまでとの見方が市場では多く出ていた。

 しかし、メイ首相率いる保守党が過半数議席を割り込んだことを受け、ポンドは9日に2%下落、週明け12日にはさらに1%下げ、トレーダーの間では、今回の選挙がポンドにとって更なる転換点になるとの見方が出ている。

 ポンドは5月半ばまでの4週間に大きく上昇したが、その後市場のポジションは逆転した。

 多くのストラテジストは今回の選挙結果について、ブレグジットの形態がいっそう不透明になるだけでなく、政治的な空白によって経済活動の急速な停滞などのリスクが高まると懸念している。