[モスクワ 16日 ロイター] - ロシア中銀は16日、主要政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、9.00%とすることを決めた。3回連続の利下げとなった。

中銀はまた、景気見通しがやや改善したことを背景に年内は慎重な緩和策を継続すると表明した。

アナリストやエコノミストらを対象にロイターが実施した事前の調査では、利下げの幅は25bpと50bpの間で予想が分かれていた。

中銀は「インフレ率は目標に近く、インフレ期待は低下が続き、経済活動は回復している。今年後半に一段の利下げ余地がある」とした。利下げは全会一致で決定した。

ナビウリナ総裁は、家計のインフレ期待が5月に過去最低に落ち込んだため、インフレ率は中銀が目標とする年率4%にようやく近づいたと指摘。

「インフレ率が4%の目標近辺に長期的にとどまることを可能にする能力がわれわれに備わっているという信頼をすべての経済主体から得ることが重要」と述べた。「このため、利下げへのわれわれのアプローチは引き続き慎重なものになる」とした。

また、今後1回以上の政策決定会合で利下げサイクルを停止する可能性は排除できないと表明した。

キャピタル・エコノミクスのアナリストらは調査ノートで、「ロシア中銀のコメントは、緩和ペースが加速するとの期待を弱める狙いがあるとみられる」と分析。今後も小幅な政策金利の引き下げが見込まれるが、インフレ率がソ連崩壊以降の最低水準にあるため、緩和サイクルが長引く可能性があるとした。

中銀はこの日、2017年の経済成長率見通しを1.3─1.8%と、従来の1.0─1.5%から引き上げるとともに、原油価格については今年は1バレル=平均50ドルとなり、その後40ドルに下落するとの予想を維持した。

中銀の次回会合は7月28日に予定されている。

*内容を追加しました。