[ルクセンブルク 16日 ロイター] - 英国のハモンド財務相は16日、次週開始する欧州連合(EU)離脱交渉について、実際的なアプローチで臨むべきとの見解を示した。交渉が決裂しても離脱する可能性を示しているメイ首相との立場の違いが鮮明になった。

与党保守党内では総選挙での過半数割れを受けて離脱交渉に向けたせめぎ合いが続いている。

ハモンド氏はEU財務相理事会を前に記者団に対し、雇用や繁栄を優先するために英国は離脱交渉でEUと緊密に連携する必要があると強調。

「来週交渉を始めるに際し、われわれは英国とEU27加盟国双方が実行可能な解決策を見いだすために実際的アプローチで臨み、誠実に協力する構えだ」と述べた。

同氏はこれまでEU離脱後も英企業が引き続きEU域内の技能労働者を必要に応じて雇用できる環境を整えるべきだと主張し、メイ首相の強硬離脱方針とは対照的な企業寄りの姿勢を示してきた。

ただ、ハモンド氏は、英国の方針はメイ首相が1月の演説や3月にEU首脳らに送った書簡で明らかにしているとも述べた。メイ氏はEUの単一市場と関税同盟から脱退すると表明している。

ハモンド氏は「雇用を守ることと経済成長や繁栄の持続を優先すべきというのがわたしの明確な考え方で、英国民の多くもそうだと思う」と強調した。