ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人が明かすクレーム対応秘録
【最終回】 2011年7月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
三輪康子 [歌舞伎町のジャンヌ・ダルク]

「テレビドラマよりドラマチックなホテルと街の絆」
街がホテルをつくり、ホテルが街をつくる!

1
nextpage

 発売早々重版となった『日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人』を書いた「歌舞伎町のジャンヌ・ダルク」こと三輪康子支配人が、数々のモンスタークレーマーとの闘いからクレーム対応の極意を語る連載企画第4弾。最終回となる今回は、無縁社会が叫ばれて久しい昨今、歌舞伎町という一見絆とは縁遠い街に、一筋の光を求めて、街とともにホテルを切り盛りする著者の「心からのメッセージ」をお届けする。

当初、警察からも見捨てられた「歌舞伎町のジャンヌ・ダルク」

 私は、新宿警察署のみなさんから親しみをこめて、「歌舞伎町のジャンヌ・ダルク」と呼ばれています。
  何の後ろ盾も持たない女性が、たった一人革命を起こしたことからこの名がついたそうです。

  でも、警察と私、最初の印象はお互いに最悪でした。

  のちに、私を「同志」と呼んでくれるようになった警察官は、着任の挨拶に電話をかけた私に向かって、
「あそこは、ヤクザとつるんでるホテルでしょ。挨拶に来なくていいから」
  と、言い放ったのです。
  カチンときた、私は思わず啖呵を切っていました。
「これからの私を見ていてくださいっ!」

  でも、確かに警察の言っていたことはそのとおりでした。
  もう辞めてしまった従業員のなかには、ヤクザの女になってしまった人もいたのです。
  でも、誰が責められるでしょう。恫喝されたときの精神状態は普通ではありません。
  あまりの恐さのなかで、コントロールを失っていったのでしょう。

たび重なる不法駐車に「署名付き貼り紙」で対抗

  私はそれから、こつこつと問題の解決を図り始めました。
  なかでも、格闘していたのが不法駐車です。
  毎日、毎日、お客様の駐車場に不法駐車している車がいて、私はそのたびに、「駐車禁止」の貼り紙をしにいきました。
  きちんと私の署名も入れました。私がやっていることでスタッフに危害が及ぶのを防ぐためです。

  車の持ち主の怒りはすさまじいものでした。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55

いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55

トレーシー・カチロー 著/鹿田 昌美 訳

定価(税込):本体1,600円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
子どもの豊かな心を育て、頭と体を伸ばしていくために親が知っておきたいことについて、最新の科学研究をもとに「最も信頼」できて「最も実行しやすい」アドバイスだけを厳選して詰め込んだ貴重な本。子にかけるべき言葉、睡眠、トイレトレーニング、遊び、しつけまで、これ一冊さえ持っていれば大丈夫という決定版の1冊!

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


三輪康子 [歌舞伎町のジャンヌ・ダルク]

日本一のクレーマー地帯で先頭に立って部下を守りながら、モンスタークレーマーを体当たりで受け止め、次々ファンに変えた伝説の名物支配人。青森県生まれ。ホテル業界未経験ながら、着任当初、ヤクザ、売春婦、薬物密売業者などが徘徊していたホテルを粘り強い交渉と人情で、安全で清潔なホテルに生まれ変わらせた。その功績が認められ、警察から「歌舞伎町のジャンヌ・ダルク」と尊敬をこめて呼ばれ、感謝状が贈られた。


日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人が明かすクレーム対応秘録

某有名ホテルグループで2010年度MVP賞を受賞し、警察から「歌舞伎町のジャンヌ・ダルク」と呼ばれた名物支配人をご存じだろうか。
7月15日に、はじめての書籍『日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人』[11] を刊行したばかりの著者が、数々のモンスタークレーマーとの闘いからクレーム対応の極意を語る4日連続企画。テレビドラマよりドラマチックなホテルに、毎回すごいクレーマーが現れる!

「日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人が明かすクレーム対応秘録」

⇒バックナンバー一覧