6月15日、インフラ整備計画に後押しされた中国の建設用鉄鋼メーカーは、ここ数年における最高益を計上しており、より高度な製品を扱うライバルを圧倒する勢いだ。これは中国政府が長年推進してきた鉄鋼メーカーの高付加価値化に逆らう流れとなっている。写真は山西省の製鉄所に積み上げられた鉄筋。2016年4月撮影(2017年 ロイター/John Ruwitch)

[マニラ/北京 15日 ロイター] - インフラ整備計画に後押しされた中国の建設用鉄鋼メーカーは、ここ数年における最高益を計上しており、より高度な製品を扱うライバルを圧倒する勢いだ。これは中国政府が長年推進してきた鉄鋼メーカーの高付加価値化に逆らう流れとなっている。

 製造部門が失速しつつある中国は、成長加速の原動力としてますますインフラ投資に依存するようになっている。建設用鉄鋼製品に対する需要は急増し、メーカーの利益率は過去最高に近い水準に上昇した。

「環境汚染との闘い」において質の低い鉄鋼生産設備が閉鎖されるなか、インフラ投資の牽引によって建設用鉄鋼を扱うメーカーに明るい展望が開けている。だが、その一方で、付加価値の高い鉄鋼を扱うメーカーは、自動車業界などの製造業からの需要低迷に苦しんでいる。

「生産設備の削減と、中国のインフラ投資拡充期待から、長尺鋼材の消費が力強く伸びており、今後数年にわたって、鉄筋メーカーの利益が増大する可能性がある」と語るのは、北京のコンサルタント会社CRUでアナリストを務めるリチャード・リュウ氏。