[ロンドン 19日 ロイター] - 株価指数の開発・算出を手掛ける米MSCIは20日の2130GMT前後に、新興国株指数<MSCI.N>の見直し結果を発表する予定。中国本土上場の人民元建て株式(A株)が組み入れられる公算が大きいが、アルゼンチンやサウジアラビアなど、投資家が注目している市場は他にもある。

今回変更が加えられる可能性のある市場について、以下にまとめた。

●中国

MSCIは過去3回にわたりA株の組み入れを拒否したが、今回は認めると期待されている。検討対象は169銘柄。新興国株指数に採用されれば、自動的に世界株価指数<.MIWD00000PUS>にも組み入れられる。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの推計では、指数におけるウエートが0.5%という形で採用された場合には、来年6月までにインデックスファンドのポートフォリオ調整によってA株に187億ドル相当の買いが入りそうだ。

●ナイジェリア

MSCIはナイジェリアについて、2015年前半に導入された外貨取引規制によって「市場アクセスが悪化を続けている」ことを理由に、「フロンティア市場」から「スタンドアローン市場」への格下げを検討している。

同国は最近、新たな為替制度を導入したため、格下げを免れるとの期待もある。

●アルゼンチン

MSCIは8年前、資本規制を理由にアルゼンチン株9銘柄を新興国株指数から外したが、その復活を提案している。

アルゼンチン株はドル建てベースで年初から40%以上も上昇しており、市場は復活を期待しているようだ。

MSCIによる昨年の見直し以降、同国は証券の売却を制限する規則を一部解除した。

●サウジアラビア

今回、サウジアラビアは公式な見直し対象になっていないが、新興国株指数に採用される可能性は以前から取りざたされている。

見直しの対象である「ウォッチリスト」に加わるようなら、1年後の見直しでは正式採用が決まる可能性がある。実際に組み入れられるのはその1年後。

ウォッチリスト掲載の最後の障害と見られていたのは、機関投資家の決済期間だが、同国は4月にこれを改善している。