「ざるそば」よりも「天ぷらそば」が太りにくい理由

このたび新著『図解 食べても食べても太らない法』を出版した管理栄養士・菊池真由子氏が教える、「食べてやせる」簡単ダイエット法。今回のテーマは「カロリーがすべてではない」ということ。低カロリー=太らない、と思い込むところに、じつは落とし穴があります。

「天ぷらそば」は高カロリーで
消化に時間もかかるが…

 カロリーが低いメニューを食べる―じつは、それだけではやせません。

「カロリーがすべてではない」、まずはその事実を知ってください。

 たとえば、「ざるそば」と「天ぷらそば」を比べてみましょう。

 ざるそばは、284キロカロリー。天ぷらそばは、459キロカロリー。明らかに天ぷらそばのほうがカロリーが高いです。

 じつは、ここに落とし穴があります。

 ざるそばは、麺だけというシンプルなメニューですから、当然、低カロリーです。

 一方、天ぷらそばは、天ぷらがある分、カロリーが高くなります。カロリーが高くなる原因は、天ぷらが揚げものだからです。

 揚げものは揚げ油をたくさん吸収しているので、油の量が多くなります。油の脂肪量が多いと、その分、カロリーも高くなります。

 ざるそばは、カロリーが低いと同時に消化に時間がかかりません。これは消化に時間がかかる脂肪分がないからです。つまり、ざるそばは胃の中にとどまっている時間が短いのです。

 天ぷらそばは、カロリーが高いと同時に消化に時間がかかります。これは脂肪の消化に時間がかかるからです。