「仕事のやり方」を少しだけ変えたら、驚くほどの成果が出た!

 まず、孫社長が言ってくることは無茶ぶりばかりで、常人の思考ではとてもついていけない。でも、孫社長は、実は誰もが無理だと思うことをやっている。

 それなら、孫社長の仕事のやり方を徹底的に分析して、それを自分の仕事術にすればいい。

 分析をした結果、孫社長の仕事にはこんな特徴があることがわかりました。

●「目標へのこだわり」が異常に強い
●目標を達成するために、「ありとあらゆる方法」を試している
●「数字で厳密に」試した方法を検証している
●「常にいい方法」がないかと探っている

 そう、PDCAに忠実に仕事をしているのです。

 でも、少しだけ普通のPDCAの回し方とは違いがあります。それに気づいた私は、何が違うかを明らかにし、従来のPDCAを改善して新しいPDCAを生み出すことに成功しました。

 その結果、入社から2年後に社長室長というポストに就くことができました。

 そして、ソフトバンク社内で何か問題が発生すると必ず孫社長や社内の誰もが、

「何か困ったことが発生したら、全部、三木にやらせとけばなんとかするだろう」

 という不思議な信頼を勝ち得るまでになりました。

 そして私は33歳のとき、ソフトバンクを辞め、起業しました。