被災地では、地震保険の加入率も大幅増。
火災保険の見直しにからめての質問も!

 震災は時に住まいだけでなく、仕事までも奪われることがあります。住宅ローンが残っている、貯蓄に余裕がない、いざというとき身を寄せる親類がないといった場合には、やはり地震保険は必須といえます。

 実際、震災後は地震保険の加入率も増加しており、大手5社の3~5月の販売実績は140万件超、前年同期比14.5%増となっています。

 セミナーでは、加入している火災保険を見直して保険料を削減し、その分で地震保険に加入する、という提案をしました。火災保険は勧められるままに加入する人が多く、見直し効果が大きいことは新鮮に感じられたようです。

地震の活動期に入った日本。<br />これから私たちがやっておくべきこととは

 震災から間もない時期、被災された方々に火災保険や地震保険の基本的な話をすることを不自然に感じられるかもしれません。

 しかし震災後、仙台市にお住まいの方から、火災保険と地震保険の見直しについて問い合わせの電話が入るなど、被災者の中にも今後のリスクに備えて保険を見直したいというニーズが高まっています。

 被害状況によって差はあると思いますが、地震の怖さに直面しているからこそ、十分な備えをしておきたいという想いがあるのだと思います。セミナーでも、「火災保険に長期契約で加入したが、契約途中で見直しはできるか」、「住宅ローン借入時に火災保険に加入。ローン完済後も火災保険の契約は残っているが、今からでも地震保険を付帯させることはできるか」といった質問が多く挙がりました。