[ワシントン 21日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が21日に発表した5月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比1.1%増の562万戸と、過去10年で3番目の高水準となった。

市場予想は0.5%減の555万戸だった。供給不足が続く中、販売価格の中央値は過去最高をつけた。

5月の販売戸数は前年同月比では2.7%増加した。

市場に出て売れ残った住宅在庫は前月比では2.1%増加したものの、前年同月比では8.4%減った。前年同月比でみると在庫は24カ月連続で減少している。

その結果、中古住宅の販売価格(中央値)は前年同月比5.8%上昇の25万2800ドルと、過去最高を記録した。

NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「住宅が不足している。一部の市場では住宅危機という言葉がふさわしい」と述べた。

失業率が16年ぶりの低水準にあり、住宅の買い手が増えていることが価格上昇の一因だ。住宅ローン金利は歴史的な平均水準と比べて低い状態が続いている。

5月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は4.2カ月で、1年前の4.7カ月から縮小した。

住宅が市場に出ている期間の中央値は5月で27日と、NARが2011年に記録をとり始めて以来最短だった。

底堅い住宅需要にもかかわらず、ひずみも見え始めている。米商務省が16日に発表した5月の住宅着工件数は3カ月連続で減少し、8カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。