6月14日、世界中の原発市場を手中に収めるという野心的な計画の一環として、中国は辺境な地域や船上、あるいは航空機でも使用可能な新しい小型原子炉の開発に賭けている。写真は、小型原子炉「玲竜1号」の模型。北京の見本市で4月撮影。提供写真(2017年 ロイター/China Stringer Network)

[上海 14日 ロイター] - 世界中の原発市場を手中に収めるという野心的な計画の一環として、中国は辺境な地域や船上、あるいは航空機でも使用可能な新しい小型原子炉の開発に賭けている。

 国有の中国核工業集団(CNNC)は、向こう数週間以内に、海南省の試験的原子力発電所で小型原子炉(SMR)「玲竜1号」の運転を開始することを明らかにした。

 1基あたり100億ドル(約1.1兆円)程度のコストがかかり、広範囲な安全地帯を必要とする新型の大型原子炉と比べ、SMRは有毒廃棄物の量が少なく、1つの工場内で組み立て可能だ。

 バスよりも少し大きいサイズで、トラックによる運搬も可能なSMRは、価格面でも、従来の原子炉の10分の1以下に抑えられるだろうと開発担当は予想する。

 各国が気候変動やクリーンエネルギーの目標を守ろうとするなか、国際原子力機関(IAEA)の推計では、世界の原子力業界は年間約800億ドル(約8.9兆円)の投資が必要となる。それがどのような新規ビジネスであれ、中国は相当な分け前を手に入れたいと望んでいる。

「小型原子炉は、国際的な原子力開発において新たなトレンドだ。より安全かつ柔軟に使用できる」と、CNNCの子会社で副社長を務めるチェン・フア氏は語った。