[ワシントン 22日 ロイター] - 米共和党の上院指導部は22日、医療保険制度改革(オバマケア)の改廃案を公表した。富裕層向けの課税を撤廃する一方、コスト削減に向け、貧困層向けの支援を削減する。

草案は共和党のマコネル上院院内総務を中心に指導部が策定。すでに可決済みの下院案の骨組みをおおむね踏襲しているが、複数の主要項目で異なる内容となっている。

上院案では、オバマケアの原資となっていた富裕層向けの純投資所得税を廃止する。共和党はこの富裕層向けの税をかねてから攻撃の標的としていた。

またオバマケアに盛り込まれているメディケイド(低所得者向け公的医療保険)拡大を2021─24年の3年で段階的に縮小し、2025年以降は下院案を上回る削減を実施する。州がメディケイド対象者の一部に働くことを義務付けることも認める。

だが、上院案の発表後、ランド・ポール上院議員ら共和党保守派4人は「賛成票を投じる用意は整っていない」とする声明を発表。ポール議員は「草案はオバマケアを撤廃していない」などとして、現在の形では賛成できないとの立場を表明した。

オバマケアの問題点の修正は支持するものの、撤廃には応じない構えの野党・民主党指導部も即座に法案を批判した。

共和党保守派4人の支持が得られなかったことで、法案の行方は不透明だ。民主党は共和党から3人の造反者を確保するだけで、廃案に持ち込むことができる。