[ブリュッセル 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、経済は拡大し失業率も低下しているが、賃金の伸びがなお弱く、基調のインフレ率はまだ上昇していないとの認識を示した。欧州連合(EU)首脳会議の場で、経済状況を説明した。

総裁は鈍い物価上昇を踏まえると、金融緩和策は当面維持されるとの考えを示した。ただ、賃金は今後数カ月に上向くと予想しているとした。

EUの将来について新たな希望が出てきたことで、昨年、信頼感の重しとなっていた大きな不透明感の1つが払拭され、センチメントが改善していると指摘。オバマ前米政権で経済顧問を務めたラリー・サマーズ氏がの言葉を引用し、「信頼感は最もコストのかからない刺激策だ」と述べた。

その上で、経済が成長し、ビジネス環境も改善している現在の状況は、政治家が構造改革を断行し、信頼強化と経済統合のサイクルに着手する好機だとした。