[ 23日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨バスケットに対し下落し、1日としては3週間ぶりの大幅な下げを記録する勢いとなっている。インフレ指標が軟調な内容となる中、米連邦準備理事会(FRB)が年内にあと1回の利上げを実施できるか不透明感が漂っている。

北海ブレント原油先物が7カ月ぶり安値から戻していることを背景に、ドルは対資源国通貨でも下落した。

<ロンドン株式市場> 続落して取引を終えた。原油の値下がりで一時は1週間ぶりの安値に落ち込んだが、景気動向に左右されにくいヘルスケア株のほか、貴金属関連銘柄が買われ、終盤にかけて下げ幅を縮めた。

取引時間の早い段階では、原油が数カ月ぶりの安値に落ち込んだことに伴い石油大手のBP<BP.L>とロイヤル・ダッチ・シェル<RDSa.L>が大きく売り込まれた。その後、原油は小幅に値を上げ、両株ともほぼ横ばいで取引を終えた。

景気循環株が売られる中、部門別で金融株が最大の押し下げ要因となった。金融大手バークレーズ<BARC.L>は2.1%安だった。

<欧州株式市場> 下落して取引を終えた。金融や製薬、エネルギー株が売られ全体水準を押し下げた。

オランダの保険会社NNグループ<NN.AS>は4.0%安と、最も大幅に落ち込んだ。NNグループが以前販売した保険商品についてオランダの金融サービス苦情処理機関が、十分な情報提供なしに販売したとして顧客への賠償金の支払を命じたことが嫌気された。

英宅配ピザ最大手のドミノ・ピザ<DOM.L>は2.8%下落し、約2年ぶりの安値となった。ベレンバーグ銀行が投資判断を引き下げたことが嫌気された。ベレンバーグのアナリストらは、テクノロジーの導入の遅れや、食品価格の上昇によるフランチャイズ店の利幅の圧縮など、今後の課題を指摘した。

<ユーロ圏債券> 仏10年債利回りが7カ月ぶり低水準近辺にとどまった。ムーディーズ・インベスターズ・サービスがこの日の欧州金融市場終了後にフランスの格付け見通しの引き上げを発表するのではないかとの期待が出ていることが背景。

ムーディーズのフランスに対する格付けは現在「Aa2」、格付け見通しは「安定的」。前週末に行われたフランス国民議会の決選投票でマクロン大統領の新党「共和国前進」が単独で過半数議席を確保したが、ムーディーズは19日、これにより改革推進が容易になるとし、同国の格付けにプラスになるとの見解を示している。

仏10年債<FR10YT=RR>利回りは0.6%とほぼ横ばい。9営業日前に付けた7カ月ぶり低水準の0.578%に近い水準にとどまっている。独仏利回り格差は34ベーシスポイント(bp)と、昨年11月以来の水準に縮小した。

他のユーロ圏国債利回りもほぼ横ばいとなっている。