「システム部って、どんだけ偉いの?」

「はあ? 赤羽さん『消費期限』と『賞味期限』は別のもんだよ? そんなことも知らないの?」
「すみません大井部長……」

「冗談じゃないよ。そんなのうちら商品管理部じゃなくたって、スーパー業務の基本だよ? 一般の消費者だって知ってるようなことも知らないでシステム作ろうなんて、本当に大丈夫なの?」
「はい。私も勉強させていただきますので……」

システム担当者が社内で「孤立」するリアルな過程『システムを「外注」するときに読む本』 細川義洋:著
価格(本体):1980円+税 
発行年月:2017年6月 
判型/造本:A5並製、352ページ ISBN:978-4478065792


「いやいや、そんな人とスーパーの業務を支えるシステムの話なんかできないよ。他の人を連れてきてよ」
「い、いえ、そのシステム部もいろいろと忙しくてですね」


こっちがいくら忙しいって言ってもこうやって押しかけるくせに、自分たちは必要なメンバー出さないってどういうこと? どんだけ偉いの、システム部って?