[シドニー 26日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は26日、米経済が完全雇用の状態にあり、インフレ率も来年、米連邦準備理事会(FRB)の目標の2%に到達するとみられる中、FRBは経済の安定を維持するため、緩やかな利上げを続ける必要がある、との認識を明らかにした。

総裁はシドニー工科大学で講演し「長く待ちすぎれば、経済がいずれ過熱し、インフレなどの問題を引き起こす」と指摘。「緩やかな利上げを通じて金融政策を正常化すれば、より長期間持続可能な経済成長ペースを実現する助けになる」と述べた。

総裁は、最近の物価低迷は一時的であり、インフレ率は来年までに2%に戻ると予想。労働市場の改善も続いており、失業率(現在4.3%)は今後一段と低下し、来年を通じて4%強で推移する可能性が高いとの見方を示した。

総裁は「労働市場が非常に強い場合、経済が制限速度を超過し、過熱するリスクがある。そうなれば、いずれ景気拡大の持続可能性が損なわれかねない」と発言。「私の目標は、健全な景気拡大をできる限り長期間維持することだ」と述べた。

総裁は、FRBが今年バランスシート縮小開始するとの見方をあらためて表明。国内外の市場に不要なボラティリティーを引き起こさないよう、市場との対話を図りながら、緩やかに金融政策を正常化していくと述べた。