クイズから始めてみたい。

 以下にあげる左の文章は、同じ大学を卒業し、有名企業に入社して3、4年たっている5人の若手社会人の大学時代の経験。右の文章は、社会人としてデビューした後の状況。順番はばらばらにしてある。どれがどれに対応するのか、推理してみてほしい。

「優秀だと思った新人がなぜ……」<br />若手の適応・不適応を見抜く<br />大学時代の経験を読み解く法

大学時代の経験

 まず、大学時代の経験には、以下の文章が入る。

①受験に大失敗で、すべり止め大学に入学。「こんなところで負けてたまるか!!」と勉強に励み、難関ゼミではゼミ長を買って出る。サークルに入るも、あまりのぬるさに即リタイアし、社会人野球チームにコミット。数々のバイトを経験、「金もらってんだろ、まじめにやれ!!」とプロからの叱責を浴びることも。

②一浪で、第1志望群の大学に合格。「新たな経験を!!」と目標を掲げ、入学後すぐに、歴史のある国際ボランティアサークルに参加し、その活動に没頭。あるイベントのリーダーに立候補するなど「高校までの自分では考えられない」経験も。充実した4年間で、一生の宝となる友人もできた。