[オスロ 26日 ロイター] - 科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジに掲載された米・豪・中国の科学者チームの研究論文で、地球の海面上昇が1990年代以後加速していることが確認された。気温上昇に伴い、グリーンランドの氷床が融けて水が海に放出され続けているという。

2014年の海面上昇は3.3ミリで、同じペースが続くと100年で33センチ上昇する。1993年には、上昇は2.2ミリだった。14年のグリーンランド氷床融解が海面上昇に占めた割合は25%超で、93年の5%から大きく上昇した。

海面は過去100年で約20センチ上昇しており、多くの研究は、人間が作り出した温暖化物質により陸地の氷がさらに融け、今世紀には海面上昇が着実に加速すると予想している。

グリーンランドの氷床融解のほかに大きな要因として、ヒマラヤやアンデス地域の氷河消失、南極の氷床融解に加え、海水が密度の最も濃い4度上回って自然に広がる現象などが挙げられるという。

これまでは海面上昇ペースが90年代以降加速したのか横ばいだったのか、あるいは減速したのかが判然としなかった。だが今回の研究で、衛星データに基づく1990年代の海面上昇幅は誇張され、上昇ペースが近年加速していることが分かった。

科学者らは研究結果を評価。英インペリアル・カレッジのブライアン・ホスキンス氏は「海面上昇が加速しているかどうかは大きな問題だった。今回、実際に加速していることを示す強い根拠が出された」と述べた。

海面上昇により、マイアミやバングラデシュなど低地の海岸のほか、サンフランシスコや上海などの都市、ツバルなど太平洋の島国が脅威にさらされる。