新しい料金プランは
電気の使用量が多い家庭にお薦め

 新しい料金プランの特徴は、家族が多かったり、ペットを飼っていたりする人など、電気の使用量が多い家庭にお薦めのプランであることだ。

 同社のウェブサイトには、料金プランを試算するコーナーがあり、現在の郵便番号、世帯人数、ライフスタイル、電力会社、プラン、1カ月分の電気代などを入力すると、関西エリアであれば3種のうちから最適なプランと、年間で何円おトクになるかを、すぐに計算して表示してくれる。

 例えば、大阪市在住の4人家族で、従量電灯Aというプランを利用している場合、5月の電気代を2万円と入力すると、「プレミアムプラン(1年契約)」というプランが推奨され、年間5万6536円相当おトク(ポイント含む)になることが分かる。

 ポイントは、電気料金1000円(税抜)につき5ポイント(1ポイント=1円相当)が貯まるシステムで、「Tポイント」または「Pontaポイント」として利用することができる。また、ウェブから申込みをすると500ポイントがプレゼントされ、これらのポイントは、電気料金の支払いにも利用できるようになっている。

使用量が多いほど従量電灯Aと比べて電気料金がトクになるプラン。月々の使用量が400kWhまでは定額、それ以上使う場合は、使用量に応じた料金設定になる。 電気料金には、契約電力に応じた基本料金が含まれる。電気の使い方を工夫することにより、基本料金を下げることができ、トクになる。
*「従量電灯A」とは、「関西電力の従量電灯A」を指す。

 プラン変更の申込みは、同じウェブサービスから可能なため、面倒な手続きは必要ない。また、電気は関西電力の送配電線から送られるため、電力供給も心配ない。電力小売完全自由化以来、こうしたエリアを超えたサービスが認知されるようになり、現在、関西エリアでも東京電力の料金プランを選ぶケースが増えているという。

 ちなみに、「スタンダードA」と「スタンダードX」は、時間帯を気にせずに利用できるベーシックプランで、一人暮らしやファミリーなど幅広い消費者に適したもの。

 前者は、最大需要容量6kVA未満の場合の契約で、基本料金がなく、使用量によって電気料金単価が異なる3段階料金のプラン。後者は、当月と過去11カ月の30分ごとの使用電力量の最大値に基づき、各月の契約電力を決定する契約だ。

 例えば2人家族で月平均の電気代が8000円(電気使用量300kWh)ならば、スタンダードAに加入すると月平均7500円となり、年間で5700円もトクになったうえ、360ポイント貯まる計算だ。4人家族で電気使用量が420kWhなら、現在1万2000円の電気代が1万1300円となり、年間で8600円も減らせる(プラス600ポイント)。

 安くなる理由は、関西電力の「従量電灯A」に比べて「東京電力のスタンダードA」の料金は使用量120kWh超え、300kWh未満のゾーンでは9・2%安くなり、300kWh超えのゾーンでは6%安くなるからだ(燃料費調整額および口座振替等の割引額は含まない)。