6月26日、中国の中小企業は既に多額の借金の重圧に苦しんでいるが、資金繰りの面でも厳しい状況に見舞われている。写真は人民元紙幣。シンガポールで5月撮影(2017年 ロイター/Thomas White)

[香港 26日 ロイター] - 中国の中小企業は既に多額の借金の重圧に苦しんでいるが、資金繰りの面でも厳しい状況に見舞われている。多くの中小企業が頼みの綱としている短期融資を含むリスクの高い企業向け貸し出しについて、規制当局が銀行に抑制を促しているからだ。

 大手の国有企業は国有銀行からこれまで通りの資金を調達できる道を確保している。しかし中小企業は借り入れが困難となり、投資実行を考え直すか、調達コストがずっと高い別の手段を見つけなければならないという。

 ムーディーズと人民銀行(中央銀行)のデータによると、期間1年までの短期銀行融資は、昨年1月時点で前年比4.8%増と非金融部門向けの与信カテゴリーで最も高い伸びを記録した。それが今年3月の伸び率が1%弱と与信カテゴリー別で最低に転じている。

 例えば中国製造業の一大拠点、珠江地域の石材加工メーカー、深セン市利仕特建材有限公司にとって、資金繰りが難しくなることは慎重なキャッシュ管理を迫られるだけでなく、取引先に次から次へと支払い不能が及んでいく恐れさえある。

 同社の輸出担当幹部は「資金繰り問題のせいで大型プロジェクトをやるのは不安だ。その代りにいくつかの小さなプロジェクトだけを手掛けている」とロイターに語った。同社はカトリックの聖人や仏陀の石像などを高級不動産向けの装飾物として生産し、トランプ・インターナショナル・ホテルなども顧客に含まれている。