キャンディ・ロウさん。香港で6日撮影(2017年 ロイター/Tyrone Siu)

[香港 26日 ロイター] - 香港の学生活動家Chau Ho-oiさんは、このアジア有数の金融ハブが中国に返還された20年前に生まれた。彼女はかつて、中国本土を誇りに感じたことがあったと振り返る。

 2008年、11歳だった彼女は両親と並び、誇らしい気持ちで北京五輪をテレビで見た。そして、中国の選手団が、どの国よりも多い48個の金メダルを獲得するのを見て「心から興奮」したという。

「中国は素晴らしいと思った」とChauさん。「もしその時に、自分は中国人かどうか聞かれたら、はい、と答えただろう」

 だが9年経った今、かつて英国領だった香港の「返還後の第一世代」は、加速度的に中国本土に背を向けつつある。

「今は、自分が中国人だとは言いたくない」と、2014年の民主化デモで拘束された経験があるChauさんは言う。「とてもネガティブな気持ちになる。100回聞かれても、同じ回答をするだろう」

 香港大が20日公表した調査によると、18歳─29歳の若者120人のうち、自分が「広義の中国人」だと認めた割合は、わずか3.1%だった。半年ごとに行われているこの調査が開始した20年前は、この割合は31%だった。

 ロイターがChauさんを含む1997年生まれの香港の若者10人に行ったインタビューでは、中国本土から移住した1人を含め、全員がまず「香港人」と自認し、この街に忠誠心を持っていると答えた。