[北京 28日 ロイター] - 中国当局が進めるレバレッジ解消の動きが経済成長や雇用を脅かすなか、今秋に見込まれる指導部交代を前に人民銀行は、一段の金融引き締めは控え、今後数カ月は若干の緩和措置さえ講じる可能性がある。複数の関係筋が明らかにした。

高リスク融資の取り締まり強化を背景とした短期金利の上昇は、実体経済に影響を及ぼし始めており、秋に予定されている5年に1度の中国共産党大会を前に経済安定へのリスクとなる。

ある人民銀行の政策当局者は「指導部は今年、安定を求めている。経済成長を積極的に押し上げることは意図していないが、急速な減速は容認しない姿勢だ」と述べ「多くの企業は困難に直面しており、金利上昇で借り入れコストも上昇している。こうした状況は経済成長にとり好ましくない」と語った。

一部の政策当局者は、小規模の銀行を対象に若干の緩和措置が講じられる可能性があると指摘。「全ての金融機関を対象に預金準備率の引き下げが行われる可能性は低いものの、下半期に対象ターゲットを絞った預金準備率の引き下げが実施される可能性は排除できない」と述べた。

別の関係者は「第2・四半期と第3・四半期に経済成長が鈍化すれば、当局は支援措置を強化する可能性がある」と述べた。