[ワシントン/ニューヨーク 28日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は28日、米銀大手34行を対象とした年次ストレステスト(健全性審査)の第二次審査となる包括的資本分析(CCAR)の結果を公表し、34行すべての自社株買いや配当などを巡る資本計画を承認した。

米銀のストレステストで対象全行が合格したのは今年が初めて。

今回の結果からは、銀行大手の多くが適切な水準の資本を積み増しただけでなく、リスク管理慣行を改善したことも明らかになった。

キャピタル・ワン・ファイナンシャル<COF.N>については、足元の資本計画の実施を認めつつも、年末までに新たな計画を再提出するよう求めた。

FRBのパウエル理事はストレステストについて、「全ての大手銀行が健全な資本水準の確保に意欲的に取り組み、大半が資本計画策定の大幅な改善に努めた」と評価した。

資本計画の詳細は各行が公表するが、投資家の間で注目されていたシティグループ<C.N>は156億ドル規模の普通株を買い戻すとともに、四半期配当を1株当たり0.16ドルから0.32ドルに引き上げる。

FRB高官が明らかにしたところによると、全体として審査対象行は向こう4四半期にかけて予想純利益の100%を還元することができる見通しだ。昨年の審査では65%という結果だった。利益を全て株主に還元することが可能になったのは2008年の金融危機以来。

FRB高官によると、キャピタル・ワンは「最も重要な部門の1つ」でリスクへの配慮が不十分なため再提出が必要と判断された。内部統制や、問題が生じた際に経営幹部および取締役会への報告が迅速かつ適切に行われるかなどを巡り懸念が指摘されたという。

具体的にどの部門かは明らかでないが、キャピタル・ワンの最大の事業はクレジットカードローンだ。自動車ローンでも存在感を増しつつある。これらの分野を巡っては、このところ銀行関係者やアナリストの間で弱さが指摘されている。

キャピタル・ワンは資本計画を再提出するまで現在の計画を進めることができるが、問題が解消されなければFRBが異議を唱える可能性がある。

同社は第一次審査の結果が前週公表された後に、規模を縮小した資本計画の修正案を提出していた。

アメリカン・エクスプレス<AXP.N>も同様に計画を修正し、今回の審査で承認された。