[上海 29日 ロイター] - 国営新華社通信によると、中国の邱小チー(王へんに其)駐メキシコ大使は、中国がメキシコとの自由貿易協定(FTA)交渉に前向きだと表明した。

大使はメキシコ市の大学で行われたイベントで「われわれがFTA交渉を行えば、両国間の貿易に大いに貢献することになる。中国側にとって難しい問題はない」と述べた。ただ、新華社によると、これまでのところ協議は行われていない。

大使は「メキシコは中国にとって中南米で第2の貿易相手国で、中国はメキシコの世界第2位の貿易相手国だ。これは非常に重要な関係で、関係を深め、拡大することにわれわれは強い関心がある」と強調した。

最大の貿易相手国である米国でトランプ大統領が国内雇用の保護を優先する政策を打ち出していることから、同国へのアクセスが制限されることを危惧するメキシコは、米国への依存から脱却したい考え。

トランプ政権による環太平洋連携協定(TPP)離脱決定などを受けて、中国とメキシコは昨年終盤以降関係を強化してきた。ただ、メキシコのペニャニエト大統領はこれまで中国に対し一定の距離を置いており、邱大使の今回の発言が姿勢の転換を促すかどうかが注目される。

同大使は大学での講演後メディアに対し、「貿易の円滑化につながるいかなる協定も検討に値する」とした。